馨のブログ

過去のことや今のこと思ったことを書き殴ります

うまい寿司は自分で払うこと

馨です。

別にキャリアプランを語れるほどいいキャリアを積んでるわけでもないけれど、女として生きてきた30年で思ったこと、感じたことを文字にしたくて書きます。

 

でも、文字にうまくできるかもわからない。よかったらお付き合いください。

 

私は30年近く生きてなお女という性別であることが嫌だ。

何言ってんねんて感じだけど、同性愛者なわけではなく、社会が女性ということに対して無意識ラベリングしてるものに嫌気がさしてるから。

 

女性だから料理ができないと、女性だから周りに気を配らないと、女性だから優しくないと、女性だから結婚して子供を産むのが幸せじゃないと…

体毛もそう。なぜ女は毛が生えてたらいけないの??

 

 

 

別に私たちは女という前に当たり前に人間なのに。

脇だってアソコだってボーボーに生えるよ。

 

 

料理を作るのが苦手な人だって、家事をするのが嫌な人だって、子供は別に欲しくない人だっている。

それは別に性別関係ないよね。

 

 

それでも今までの社会が積み上げてきた無意識のラベルは根深い。

私は田舎の生まれで、母はその田舎から出たことがないため、女のラベルに気がつかないまま家政婦のように働いている。祖父母と同居し、フルタイムで働きながら、家事のほぼ全てを1人でこなしていた。

 

 

母が休みの日に寝坊しているところも、晩ごはんが手抜きだったところも、見たことがない。

 

 

いつも朝8時には朝食を、夜6時には夕食を必ず食べる祖父母のために合わせた生活をしていた。

 

 

そんな母自身も女は生まれながらにしてこの役目が与えられているものと信じて疑わず、それは私に対しても同じであると思い続けていた。

 

 

母はいつも、

「女はそこまで賢くいる必要も、高収入である必要もないのよ、素敵な旦那様を見つけなさい」

と言っていた。

 

 

けれど私は女の性に紐付けられた仕事が嫌だったし、自分の足で立ちたかった。

自分の稼いだお金でおいしい寿司やブランドバッグが買える女でありたいとおもった。

男の収入をあてにしないと生きていけない女にはなりたくないとおもった。

 

 

現にそれなりの大学を出て、それなりの会社で勤務することができたし、アラサーにしては充分な収入を得られたと思う。

 

 

 

それでも、自分の意見をはっきり言うとかわいくないと上司から疎まれ、評価を下げられたこともある。何かあったら結婚して妊娠しちゃえばいいものね、と言われたこともある。

何故こんなに悔しい思いをする必要があるのか、誰しもが女の人からしか生まれることができないのに。

 

 

本当に女の呪いは根深い。

誰しもが当たり前に過ごしてきた毎日の中に潜んでいる。早く結婚することも、大きなダイヤの婚約指輪をもらうことも、高収入な旦那さんを捕まえることも、別に女の幸せじゃなく、その人個人の価値観によるのに。

別にダイヤの指輪が欲しければ自分で買ったっていい。

 

 

逆に私も無意識で男性に対して押し付けてる価値観があるかもしれない。

よく、Twitterではおごりおごられ論争や、初デート鳥貴族/サイゼリヤ論争なんかが勃発する。

これは極端な例だと思うけど、好きな人となら割り勘サイゼリヤだって最高のデートになる。

男だから奢るべき、男だからいい店を予約しておくべき、そんな価値観は押し付けないようにいきたいね。

 

 

願わくば、個人の特性を見ながらお互いに尊重できる社会にしたい。

逃げ恥のゆりちゃんではないけれど、若さだけを武器にしてる時期が過ぎて、自身の能力で戦い続ける時期が来たときに、後から続く後輩達が、あんな生き方の先輩がいるんだと目印にしてもらえるように。

 

 

毎年2回はおいしい寿司が自分で食べられる女で私はありたい。